多聞寺にて行われた能の鼓(つづみ)のワークショップに、養育支援に通っているご家庭とともに参加しました。
今回の参加は、「新しい体験に触れてみる」ということを大切にしたものです。
身体を大きく動かす活動が難しい可能性もある中で、まずは無理のない形で参加できる機会として、初めての伝統文化体験である鼓のワークショップを選びました。
当日は、他の参加者もいる中で、少し緊張した様子も見られましたが、それぞれが自分のペースで場に関わる姿が印象的でした。
講師の動きを見ながら、ゆっくりと手を動かしていく子ども、
少し間を持て余しながらも、その場にとどまる子ども――
一人ひとりの感じ方の違いも自然に見えてきます。

今回の活動は、大きな成果を求めるものではなく、「初めての場に足を運び、そこにいられたこと」そのものに意味があります。
緊張しながらも参加できた経験は、これからの活動につながる小さな一歩となりました。
また、今回の体験を通して、それぞれの子どもに合う活動のかたちが異なることも見えてきました。
静かに取り組む体験も一つの選択肢でありながら、今後はもう少し身体を動かすような活動も取り入れていくことで、より心地よく参加できる場が広がっていく可能性も感じられます。
無理に広げるのではなく、短い時間の中で小さな成功体験を積み重ねていくこと。
その積み重ねが、安心して新しい場に関われる力につながっていきます。
これからも、それぞれのペースを大切にしながら、日常の中で少しずつ世界が広がっていくような機会をつくっていきます。
